トリミングってなぁに?

人間の美容室は、「洗髪・調髪」に分類されると思いますが、犬のトリミングに関しては、「入浴」に分類されます。 その上、全身を手入れし、疾患の早期発見・予防、改善等を視野に入れるとすれば、ただの「入浴」とも一線を画します。 ともあれ、ワンちゃんと飼い主様の良好なコミュニケーションを築いて行く為に、≪トリミング≫は必要不可欠な行為である事を理解して頂ければ幸いです。

当店で行っている、シャンプー(カット)コースに含まれる内容を解説させていただくと・・・

1.爪きり伸びすぎると、足の形が変形したり肉球に爪が刺さったりします。爪同様に神経と血管も爪内部で伸びるのでこまめなカットが理想的です。
2.耳掃除耳毛が伸びる犬種は定期的に耳毛を抜く必要があります。伸びてくると耳内がむれてしまい、耳内の疾患原因になってしまいます。また、掃除のやり方によっては、汚れを耳奥に押し込む場合があるので、注意が必要です。
3.足の裏バリカン肉球に毛がかかると、滑りやすく、足腰に負担をかける事も。又、ワンちゃんの数少ない汗腺がある場所です。むれ対策が必要です。
4.ブラッシング被毛のもつれをとき、皮膚への適度なマッサージもかねています。もつれを放置すると、皮膚病や内出血を招く事も!
5.シャンプー体と被毛の汚れを落とす。適度な温度で全身の血行促進にもつながります。人間と一緒でリラックスするワンちゃんが多いです。
6.肛門腺絞り小型犬は特に、定期的に肛門腺を絞らないと、破裂したり、腫瘍になったり…溜まると臭くなったりします。
7.ドライング強い風で一気に乾かします。被毛を伸ばしながら短時間で乾かすのには、コツと技術が必要です。
8.おなかバリカン男の子は、オシッコが被毛にかかるのを予防します。又、最も皮膚状態の良し悪しが出る箇所なので、いつでもチェックできるように、お腹を見やすくしておく方がいいでしょう。
9.ヒゲカット飼い主様のお好みです。小さなお洒落の1つです。
10.足先カット足の先をまあるくキレイに揃えます。これもお洒落の1つです。
11.リボンいつもと一味違うお洒落に、サービスでおつけしています。もつれが気になるワンちゃんには、バンダナも用意しています。お気軽にお申し付け下さい。
12.その他普段目の届きにくい、皮膚の具合・耳内部の様子・デキモノの有無・ノミ、ダニの寄生・等の発見処理に目を光らせています。

上記サービス(店舗によって異なります)がシャンプーコースです。

※店舗によって価格設定が異なりますので、まずはお近くの店舗にお問い合わせください。

● トリミングにかかる時間目安

ワンちゃんの大きさや、種類によってかなりの差があります。例えば、チワワや、Mダックスといった犬種は、比較的短時間で仕上がりますが、そのワンちゃんの嫌がり方や、汚れ具合によっては、時間がかかる事もあります。明確ではありませんが、1頭あたり平均で2時間前後を目安にご案内しています。予約状況にもよりますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

● シャンプーのご利用周期

毎日シャンプーする必要はありません。ワンちゃんの皮膚は、あまり丈夫ではありません。シャンプーをしすぎると、過剰に油分をとりさってしまい、逆に皮膚や被毛にダメージを与えてしまいます。目安としては、約1ヶ月に一度程度が適当と言えます。逆に言えば、1ヶ月に一度程度の事なので、健康の為にも美容の為にも是非トリミングをさせてあげて下さい!

● お家でシャンプーをされる際のご注意

ワンちゃんは、最初にイヤな事をされたと感じると、その後のシャンプーを一生イヤがってしまいます。肝心なのは、決してツライ行為ではないという事を優しく教えてあげる事なのです。 よくあるのは、シャンプー後のすすぎが十分でない為に、皮膚炎をおこしたり、ドライングの不備によるもつれや、もつれがマット状になり手の施しようがなかったり・・・様々です。最終的に結局ワンちゃんに負担がかかってしまうのです。やはりトリミングの事を理解し、勉強しているトリマーに任せる事が一番だと思います。

● その他のメリット

大きな利点は、「我慢」を憶えてくれます。飼い主様と離れ、慣れない環境で慣れない事をされる訳ですから、我慢せざるをえないのです。その上、いつものワガママは許してもらえません。ご心配はされると思いますが、課外学習の一環だと思ってみてはいかがでしょう? 社会性と順応力を身に付け、今よりもっと賢く変身するかも!?

トリミングもしつけの一旦を担っているのです。

オプションでセレクトシャンプー、歯みがき、泥パック、マイクロバブル、歯石取り等も承っております。

トリミング前   トリミング後

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